ドローンが面白いのはわかるけど、自分で買うほどでもないと思っている人は多いのではないでしょうか。
今年5月の初体験から早4ヶ月、僕もそんな理由でドローン情報にアンテナを向けていなかった一人なんですが、知らないうちにグングン進化を遂げていました。
というわけで、身近なドローンの達人、先日のワールドビジネスサテライトで全国にその名が知れ渡った早瀬さんのご協力のもと、秋のドローン体験会を開催しました。
場所は桜の名所としても知られる福岡堰(つくばみらい市)で、早瀬さんいわく見通しがいいので練習グラウンドにもってこいとのこと。
この日のために用意していただいたのはドローン業界においてトップシェアを誇るDJI製の3機種、SPARK、Mavic、PHANTOMです。その他、スマホにタブレット、専用コントローラー、ゴーグル、予備バッテリーなどテーブルいっぱいに関連機器が並べられていました。3児の父でもある早瀬さん、仕事も家庭も忙しいイクメンの趣味としては突き抜けているというか常人の域を越えた徹底ぶりです。
まずは早瀬さんがパイロットとしてドローンを操縦し、僕はゴーグルをつけて空中散歩を楽しむという、スタートにして今日一番のイベントがはじまりました。ちなみにゴーグルをつけながらの操縦は目視外飛行といって原則禁止、特別な許可が必要なんだそうです。
で、率直な感想をいうとアメージングのひとこと。ゴーグルの没入感はVRの体験会で一応理解していたものの、今回は作りものではないリアル空なので、恐怖&感動がハンパないです。しかも頭を動かすとカメラの向きも変わるというハイテク機能により、鳥気分どころかほぼ鳥、いやイコール鳥でした。
地に足が着いているのに地上100メートルから下界を眺めているというのはなんとも不思議な感じで、特にカメラを自分たちに向けたときには上からわが身を見下ろす臨死体験のようでした。神様はこうやって人間界を観察しているのかもしれませんね。
そうこうしているうちに鉄馬で茨城県内を駆け回るハーレー乗りの室町さんが到着、3人揃って体験会っぽくなりました。
早速ゴーグルを手渡してバトンタッチします。
「すごいですよね!?すごくないですか!?」と先ほどの興奮が冷めない僕をよそに、わりとクールな空中散歩を楽しんでおられました。やはり趣味人としての経験値が違います。
この状況で膝カックンをしようかどうか迷いましたが、いい歳した大人がやることじゃないと思い、ブンブン飛び回っているドローンを見上げながら、澄み切った空の青さでゆがんだ心を洗い直したことはいうまでもありません。
ドローン+ゴーグルの感動を十分に味わったところで、次は操縦体験です。
人の持ち物で不慣れなことをするので、コントローラーを握る手が自然と汗ばんできます。
ブーンとプロペラを回し、そのまま垂直上昇、気持ちは鉄人28号の正太郎くんと一緒です。さらにレバーを上げて急上昇、ドローンはあっという間に青空に吸い込まれ、米粒のように小さくなっていきます。
基本的な操縦は上昇と下降、左右の移動、旋回の3パターンなので、ラジコン経験者であれば意外とかんたんです。ただあまり高く飛ばすとドローンを見失うため、目視できる範囲内でコントロールする必要があります。またその軽さゆえドローンは風の影響を受けやすく、ホバリング状態だと上空でどんどん流されてしまうのですが、今回の機種はGPSで現在位置をキープしてくれるスグレモノだったので安心でした。
機敏性が高まるスポーツモード、ロックオンしたターゲット追う追従機能などドローン遊びを一通り堪能して、体験会は無事終了。機械モノに弱い僕としては若干ついていけない部分もありましたが、こうした体験をきっかけに新しい発想や仕事が生まれるんだろうなと、できること、そしてできそうなことをスマホにメモしておきました。
この日に撮影したものではありませんが、ほぼ同じ景色ということで動画(早瀬さん撮影)を貼っておきます。
ドローンは決して安くないのですが、一度体験すると欲しくなるのが男の子の性です。コンパクトながら性能も画質も申し分ないSPARKが気になります。コントローラーなど一式揃えて10万円くらいだとか。帰り道、ゴルフクラブも買い替えたいし、カメラもアップグレードしたいしで、あーだこーだと思い悩んでいたところ、ロクでもないアイディアが浮かびました。
ドローンを買うならカードローン。