デザイン散歩

表紙デザインで読みたくなる本、買いたくなる本がある

しばらく前から、出版不況と言われています。
この前のノーベル文学賞には日本出身であるカズオ・イシグロ氏が選ばれ、
氏の本があっというまに品切れで重版しているとのこと。
まさに特需ですね。

作家が好き、興味深い作品だからで買うことはもちろんですが、
本屋をぶらついてる時、平積みされた本に呼ばれたような気がして、
ふと見るとなんか惹かれるデザインだったりしませんか。

私は元々タイポグラフィのデザインが好きなこともあり、
タイトル文字の使い方が特に気になります。
装丁家もたくさんいますが、その中でも一番好きなデザイナーが鈴木成一氏です。
既製のフォントを加工したり、えっ、まさかこんなレイアウトが?などと
その多様な表現にはいつも新鮮なショックを受けています。

鈴木成一氏は筑波大学芸術専門学群を卒業し、
今や出版界では、鈴木成一のデザインなら売れる!というジンクスがあるとか。
実はかなり前から、私自身のクリエイター人生の限界を知る基準があります。
それは、
本屋を歩いてる時、鈴木成一氏デザインの表紙デザインを感じられるか?なんです。
うん!?、これは?と手に取り、表紙をめくり、
そこに、装丁 鈴木成一デザイン室と書いてあったら、
怪しまれない程度にガッツポーズします。
その感性が弱まったら、クリエイターとしては引退だと決めています。

その鈴木成一氏を招いて、トークライブをやります。
今月27日にオープンする、新・土浦市立図書館の開館記念イベントです。
めったに話さない本人の生の声で、デザインの話を聴いてください。
私もなるべくデザインの秘話、裏話、本音を探ります。

佐山 剛勇

佐山 剛勇

投稿者の記事一覧

茨城県古河市出身。つくば市(当時の桜村)に辿り着き、筑波研究学園都市の現場に佇み、コミュニティの必要性を強く感じる。やがて筑波大学の有志らと、出会いと交流をテーマに「まつりTsukuba」を立ち上げる。まちづくりデザイン」をテーマとする研究室、株式会社ツクバ・インフォメーション・ラボを設立し、情報の活用とデザイン表現による事業を始める。「つくば食事典」、「パンの街つくば」をはじめ、地域の公益性を目標とした事業、また企業の広報戦略等に携わる。以来36年間、プロデュース及びブランディングを続ける。日本デザインコンサルタント協会(JDCA)会員、つくばスタイル縁日 実行委員長、茨城デザイン振興協議会 第3代会長(現在は顧問)。

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