編集部より

謎の組織のホームページをつくったところで

雨続きだったお盆休みも終わり、明日からのスケジュールを再チェックしている人も多いのではないでしょうか。TSUKURI-BACOは相変わらずのんびり運営ですが、戦力補強計画はちょっとずつ前に進んでいます。

ことの発端はTSUKURI-BARの告知をどうするかという話で、普通のホームページをつくる予定だったんです。

Facebookで参加者を募ってもそこそこ反応はあるし、実際に開催もできていたので、ずっとこのままでもいいかと思っていました。

でも誰もがFacebookのアカウントを持っているわけじゃないですし、なにか手を打たなきゃいけないような気がしていたんです。

SNSだけ見てもインスタグラムにTwitter、そしてLINEの存在も無視できず、SNSローラー作戦でゴリゴリやろうかとロクでもない考えに及んだところで、やっぱりホームページかと1周回って原点にもどりました。

普通のホームページなら素材も揃っているので、ドメインさえ取得してしまえば、中1日で公開できます。が、しかしそんな「豚肉とじゃがいもが冷蔵庫にあるから、今夜は肉じゃがでいいかしら?」みたいな安直なやり方でいいのだろうかとモヤモヤ感は拭えません。普通のホームページで人を集めるという戦術は20世紀で終了しており、だからSNSが盛んなわけで、絶対にこれがいいという正解が見つけられないまま時間だけが過ぎていきました。

そもそもTSUKURI-BARって、まだ参加したことがない人からすれば実像がよくわからない謎のイベントとして見られている可能性が高いのです。

あれは昨年10月のことでした。

「TSUKURI-BARって、BARなんですよね?」

つくりばー展というスピンオフイベントの参加費徴収用にTSUKURI-BARの口座をつくろうと、いつもお世話になっている銀行に出向いたとき、その窓口で女性行員さんに言われたひとことです。

近年はなんとか詐欺のせいで口座ひとつつくるのにやたらと確認事項が多く、特に謎めいた団体だと一筋縄にはいきません。

「名前にBARとついていますけど、BARじゃないんですよ」

僕のこの返答がよくなかったのかもしれませんが、以下のようなやり取りが続きました。

「では、どういうお店ですか?」

「いやお店じゃなくてですね、団体というかグループというか、イベントを開催する組織でして」

「組織?」

「いや、いわゆる組織とかそういう怪しいやつじゃなくて、とても健全な社会人グループです」

「なるほど。それで、お酒や食事を提供するわけじゃないんですか?」

「イベントではお酒も飲めますけど、それはダイニングとかお店を借りての交流会であって、僕たちが直接提供することはありません」

「でも、飲んだり食べたりするんですよね?レストランみたいな業態ですか?」

「レストランじゃないです」

「じゃあ、やはりBARということですか?」

「BARじゃなくて、TSUKURI-BARという名前のイベントを2ヶ月に1回ペースで開催して、そこでクリエイターの人たちが出会うというもので」

「つまり、お店ですよね?」

14時に銀行に入って、通帳がもらえたのは閉店過ぎの15時半でした。

こんなことなら銀行強盗として押し入り「通帳を出せ!」とでも脅せばよかったと思うほど強めの疲労が残りました。

この経験からTSUKURI-BARをちゃんと知ってもらうためには、なにか別の手段が必要だと痛感し、構想半年、説明&準備&制作に1ヶ月を費やしてTSUKURI-BACOが誕生したのです。

謎の組織のホームページを普通につくったところで、わざわざ見る人は少ないだろうし、その先の展開も見えにくいし、いずれにしてもクリエイティブな発想じゃないというのが正直な気持ちです。

ただ、TSUKURI-BACOのようなWEBマガジンは特に珍しいものではありません。

珍しくはありませんが、今からでもやる価値はあると思いました。

現在の参加メンバー、当の本人たちはなかなか自覚しにくいようですが、自分と違う仕事をしている人の話には「あ、そういうことか」という気づきがあって、今後の活動に役立つヒントが詰まっています。

ふわっとした情報提供や一方的な告知ではなく、その仕事をしているからゆえの事実と感情をしっかり伝えていくのがTSUKURI-BACOの基本姿勢です。

だったら個々のブログやホームページでやればいいじゃない、という意見があるかもしれません。

仕事がらみのしっかりした記事を1人でたくさん書くのは大変なんですよね。それを書いたらいくらお金がもらえるかという話でもなく、クライアント案件や制作業務など優先しなければならないことは山ほどあります。時間的にも能力的にも1人では到底無理だけどみんなで少しずつ力を出し合えば、人数以上のリターンが得られるというのがTSUKURI-BACOの参加メリットです。

肉じゃがの材料にもっといろんなものを足して、具だくさんのカレーをつくりたかったんです。カレーはみんなでつくって、みんなで食べた方がおいしいじゃないですか。おいしい匂いに誘われて、あちらこちらから人が集まってきてくれたらいいなと思っています。

という考えが甘いかどうかはこれからのやり方次第ですが、もう少しエッジの効いたスパイスが欲しいところです。

PS.
画面がディスプレイに合わないというありがたい報告があり、服を詰めるような地道な作業でふた回りほど小さくリサイズしました。なんか疲れたので遊園地に行って、かわいい乗り物で遊びたいです。

工藤 由行

工藤 由行

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こだわらないことがこだわりのライター&コンテンツエディター&TSUKURI-BACO編集担当。札幌市出身、仙台市経由、筑波サーキットに流れ着いてから20年以上。バイクレーサー→システムエンジニア→ピン芸人→タロット占い師→今ココ。ピン芸人時代と占い師時代に養われた、間とリズムのつくり方、言葉の引き出し術が今の仕事に役立っている。現在はコンテンツ制作とECコンサルがメイン。平面的な構成は得意だが、空間が苦手というか意味がわからないレベル。ソウル国際マラソン、シンガポール国際マラソン完走。おいしいレタスチャーハンの研究とゴルフでわざと遠回りすることで余暇を埋めつつ、新しい趣味を探査中。

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