デザイン散歩

ブレンドをブランドに!

レモンマートルとさしま茶の融合『香りの茶』をデザインする

5月のとある日、古河市にあるアボリジニ・アートギャラリー『チャンガラ・カフェ』のオーナーから 「オーストラリアのレモンマートルとさしま茶をブレンドして、新しいお茶を作りたい」と連絡があった。

しかも「6月中に発売したい」と。*この時点でありえないよね(笑)
「うん、やれば!」と突き放したら、 「ビジネスとして本気でやるからデザインして欲しい」
「とにかく話を聴いて!」と言うから、風のつくりばに来てもらった。

レモンマートルはアボリジニの薬草だったというし、 さしま茶は地元産だし、動機としては悪くない。ただ準備期間が……。

ブレンド割合(企業秘密なのでご容赦ください)は試飲を重ねちょうどいい感じで決定。

[最初のミーティングで一気(約2時間!)に決定]
1)原価計算
2)商品名とキャッチコピー
3)パッケージのデザイン(ラベル印刷は1色凸版:DIC指定色、オリジナル型抜き)
4)茶葉は3グラムのティーバッグ入りで5個入りと10個入りで販売。
5)販売価格(税込み)、販路と取引条件による卸し価格の%を設定。
6)発売開始日(6月20日)
翌日にはフライヤーと売り場POPのデザインが完成

[美味しいから実現した商品]
まだどうなるかわからない模索中に、たまたま『風のつくりば』に居合わせた方々に
飲んでもらって感想を聴いた。
お世辞抜きに「これは美味しい」
素直に「これは売れる、買いたい」とプチ絶賛をいただいた。

[売り場視察]
販売予定の古河市の道の駅『まくらがの里』のお茶コーナーを視察し、
ダサ派手デザインオンパレードの棚の前で立ちくらみ。
茶葉とは思えぬ金銀に輝くパッケージ。
手にとるのが恥ずかしい程の残念感。
オーガニックだからクラフト袋でね!と照れちゃうのもあった。

[『香りの茶』のデザインコンセプト]
1)高そうに見えない
2)品格を感じる
3)ストイックな表現
4)控えめなのに個性を発揮する
5)最適なパッケージを探す

[発売から約1ヶ月たって]
道の駅は売り場のスタッフさん自らファンになり、口コミ効果で売れ行き好調。
つくばの『茶の木村園』さんではネットで販売、そして大量のご注文。
アロマサロン、エステサロン、美容室等でも販売。

[そして、今後]
香りの茶を使い、第2、第3の商品開発計画が始まった。

佐山 剛勇

佐山 剛勇

投稿者の記事一覧

茨城県古河市出身。つくば市(当時の桜村)に辿り着き、筑波研究学園都市の現場に佇み、コミュニティの必要性を強く感じる。やがて筑波大学の有志らと、出会いと交流をテーマに「まつりTsukuba」を立ち上げる。まちづくりデザイン」をテーマとする研究室、株式会社ツクバ・インフォメーション・ラボを設立し、情報の活用とデザイン表現による事業を始める。「つくば食事典」、「パンの街つくば」をはじめ、地域の公益性を目標とした事業、また企業の広報戦略等に携わる。以来36年間、プロデュース及びブランディングを続ける。日本デザインコンサルタント協会(JDCA)会員、つくばスタイル縁日 実行委員長、茨城デザイン振興協議会 第3代会長(現在は顧問)。

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